前5回にわたり、陰嚢湿疹について執筆してまいりました。
女性のわたしが、陰嚢湿疹について話すときがくるなんて。。。男性にとって陰嚢湿疹はデリケートな内容ですが、私は、陰嚢湿疹を発症した小学生の息子をそばで見ていて、非常につらい日々を過ごしました。
これは、なった人でなければ到底わからないつらさです。
なんとかその猛烈な痒み、そしてジュクジュクしてヒリヒリと痛む症状を和らげるためにありとあらゆる対策を行いました。
この回では、とにかく「痒い」症状を和らげるために大きな助けとなった漢方についてご紹介していきますね。※個人の一体験談です。
陰嚢湿疹と漢方薬
陰嚢湿疹について言及するお医者さんは非常に少なく、たいがいは皮膚疾患として扱われます。
皮膚科を受診すれば、保湿剤とステロイド剤が処方されるのが主流のようです。。。
陰嚢湿疹と漢方はあまり知られていないので、これを知ったときはそれこそ藁をも縋る思いでした。
陰嚢湿疹は、
・免疫力が低下している
・身体に熱がこもっている
・粘膜が弱っている
状態です。
人によってそれぞれで、お医者さんの見立てによっては異なりますが
息子は、以下の漢方を2週間服用しました。
1.竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
2.衛益顆粒S(えいえきかりゅうえす)
竜胆瀉肝湯は、下腹部や陰部の強い湿熱を取る働きがあるので、陰嚢湿疹や陰部掻痒症などに用いられることが多いとされています。
陰嚢湿疹の人は、陰部に熱がこもっていることが多く、この熱を取ることが症状を和らげるようです。
外陰部の炎症のほか、膀胱炎や尿道炎の症状にも熱を取りながら改善がみられるとして重宝されています。
息子は、この竜胆瀉肝湯を大人の半分の量に処方してもらい服用しました。飲んだ日の晩から痒くて起きるようなことがなくなりました。
また、衛益顆粒は、粘膜細胞を強くしてくれる漢方として、幅広い人が愛用しています。ウィルスや細菌、ホコリや花粉、化学物質など身体に侵入することで病気を発症してしまう外的要因に強くなるという優れもの。
粘膜細胞は、皮膚やのど、鼻、気管支などにあり、この粘膜細胞を強化することで免疫力を整えます。
このように、陰嚢湿疹の人も皮膚を強くしながら皮膚を再生していけるので、とても有効です。
漢方薬を検討する際は、漢方専門薬局および専門医師の指示に従って服用するようにしてください!
免疫力を強くして陰嚢湿疹に打ち勝つ
陰嚢湿疹やアトピー性皮膚炎は、皮膚の疾患のため、皮膚科を受診すれば皮膚に対処した薬の処方のみだと思います。
しかし、陰嚢湿疹の症状がある人は、総合的に免疫力が低下しています。
この免疫力を高めるのに、一時的に漢方の力を借りるのはとても良いですね。免疫力が低下しているかどうか、チェックできる項目があるので以下をチェックしてみてください。3つ以上当てはまる人は免疫力が低下している可能性があります。
- 最近とても疲れやすい
- なんとなくだるい
- やる気がおきない
- 咳きこむことが増えた
- 風邪をひきやすい
- 鼻つまり又は鼻水が目立つ
- 寝汗が出る
- 軟便
- 冷房がこたえる
- 肌トラブルが増えた
- 声に力が出ない
食品で免疫力を高める・おすすめの食品
いくら漢方薬を服用していても、基本は毎日の食事です。毎食の献立に、免疫力を高める食材を取り入れることで、より効果が期待できますね。
以下の食材がおすすめです☆
緑黄色野菜→人参・かぼちゃ・ピーマン・パプリカ
キノコ類→しいたけ・えのき・しめじ・舞茸・マッシュルーム
辛味野菜→ネギ・たまねぎ・しょうが・みょうが
イモ類→長いも・大和いも
果物→りんご・みかん・いちご・オレンジ・グレープフルーツ
たんぱく質→鶏肉・豚肉・たまご・かつお
これらをバランス良く摂取してみてください。
また、食事と同時に十分な睡眠と適度な運動がおすすめです。陰嚢湿疹に、ストレスも厳禁です。心身のストレスをためないように、ご自身のストレス解消法を見つけておくことも大切ですね。
偏食・暴飲・暴食を避け、飲酒・タバコなども過剰に摂取するのはやめてみてください☆
まとめ・陰嚢湿疹と漢方
以上、陰嚢湿疹と漢方薬について見てきました。
漢方薬はずっと飲み続けるものではないと思っています。実際に、息子は2週間徹底して服用したのみで症状が改善し、それ以来飲んでいません。
その人の症状によって異なりますが、いずれの人もある一定期間を決めて、徹底して取り組むというのは大切です。
また、漢方薬は漢方専門薬局または、専門医師の指示に従って服用してください。
期間を決めたら、その時々の症状に一喜一憂せず、ゴールまで取り組むことをおすすめします。きっと、好転することと思います。決してあきらめずに、ご自身の体質改善を行ってみてください。
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