これまで、3回にわたって陰嚢湿疹の症状や原因を見てきました。あらゆる方面からアプローチするなか、陰嚢湿疹の猛烈な痒みの原因は、実はとんでもないところにあるのが分かりました。
一カ月経った今では、ほとんど陰嚢湿疹の症状を訴えず、またアトピー性皮膚炎の症状も緩和しています。
今回、ご紹介する内容は、あくまでも個人の体験と見解のため、気になる方や症状を改善させたい方はご自身でさらにお調べになることをお勧めいたします☆
アレルギー検査ではほとんどの食べ物がOKだった不思議
息子の陰嚢湿疹の症状は、アトピー性皮膚炎の症状と同時だったことと、食事のあとは必ず痒くなることから、なんらかのアレルギーであると思い、小児科でアレルギー検査を受けました。
数日後の結果では、ほとんどの食品にアレルギー反応が見られませんでした。
要するに、これまで避けてきた卵や、乳、小麦などにもアレルギー反応がなく、火を通した卵にいたっては0といった結果でした。
ただ、息子の腸内環境や体内環境は、最悪な状態であることには変わりません。
なにか水道の蛇口を止めなければ、あふれ出している状態を脱しないと思い、原因ではないかと思うものを、片っぱしから除去をしていました。
藁をもすがる思いでありとあらゆることを試した3カ月間。まさにトライアンドエラーの日々でした。
飲料水を変え、シャワーヘッドを変え、食事に気を付け、運動を行い、汗をすぐに洗い流すこと、さまざまなことをしていたある日、Kindleに陰嚢湿疹を治した男性の話しの本に出会いました。
原因はフライパンかも?炊飯器かも?と疑った日
この数カ月、なんとか息子の陰嚢湿疹の症状を改善したく、陰嚢湿疹に関する情報をむさぼるように集めていました。
しかし、完治にいたる話や情報はどこにもなく、あるのは、ステロイド系塗り薬を塗って症状を抑える話しと塗るのをやめた途端に猛烈な痒みがぶり返すといった話しばかりでした。
その本の内容にあったのは、ずっと卵にアレルギー反応を示していたのに、鍋で卵料理をした日は痒くならなかったといった内容でした。
フライパンで作った卵料理は痒くなり、そのほかの鍋で作った卵は痒くならない。
え?と目を疑いました。
「どういうこと?」となり、もしかしたら、昨今フライパンや鍋、炊飯器にいたるまで使われている物質が原因かも?と、フライパンに使われている物質について調べました。
脱フライパン・脱炊飯器生活がスタート
息子が猛烈な痒みに襲われるようになったのは、緊急事態宣言が出される前後から。都内の小学校が休校になり、自宅で自粛生活を行うようになってからと考えると、極端におうちごはんの回数が増えたとなります。
子どものために一生懸命作っていた料理によって、痒みが酷くなっていたとしたら。。。ショックと衝撃で目の前が真っ白になりました。
しかし、このフライパンに使用されている物質の摂取によって症状が悪化したとしたら、つじつまが合ってしまいます。。。
これらを除去することが、蛇口を閉めることであれば、やるしかないと脱フライパン・脱炊飯器生活を開始しました。
お米は鍋で炊き、炒め物や卵焼きなどすべてステンレスの鍋で調理するようになりました。
フライパンのなにが悪いのか?
よく市販で売られているのは、フッ素コートの炊飯器やフライパンですね。商品表示には強火は控え、中火以下で使用するようにと記載されていませんか?
このように、フッ素コートのフライパンなどは、高温によって悪性物質が溶け出すからです。
私は、このフライパンの使い方を誤った方法で使っていたのに気づきました。
高温で使用しないでと書いてあったにも関わらず、高温で使用し、さらには、コートが剥がれてもなおずっと使用し続けていました。
ここで、注意していただきたいのは、フッ素コートのフライパンがダメなんではなく、私の使用方法が間違っていたのが原因だったんです。
では、具体的に見ていきましょう。
まさか陰嚢湿疹を引き起こす原因とは?PTFEとPFOAが及ぼす影響
PTFEとPFOAって聞いたこと、ありますか?
私は、初めてこれらの物質を知りました。
一般的に売られているフッ素樹脂加工やテフロン加工のフライパンや鍋には、たいがい使われているのがこのPTFEとPFOAです。
名称 | 性質 | |
PTFE | polytetrafluoroethylene
テトラフルオロエチレン |
テトラフルオロエチレンの重合体
フッ素原子と炭素原子のみからなる フッ素樹脂(フッ化炭素樹脂) |
PFOA | perfluorooctanoate
ペルフルオロオクタン酸 |
完全フッ素化された直鎖アルキル基を有するカルボン酸
共役塩基のアニオンが界面活性剤として用いられPFOと呼ばれる |
ペルフルオロオクタン酸に至っては、「2006年1月25日アメリカ合衆国環境保護庁はフッ素樹脂製造メーカーに対して、ペルフルオロオクタン酸の排出の削減を求め、2015年までの排出の廃絶を目指している。」とあるほど、この物質の毒悪性を指摘されています。
これら、PTFEやPFOAは、自然界に存在しない人工的な化合物質であり、さらには人体に蓄積されやすい物質です。
どんな毒悪性があるかというと、発がん性や不妊症、ホルモンバランスを崩す、発達障害、奇形児など、私たち人間に大きな影響を及ぼします。
PTFEに関しては、科学的に不活性で毒性はないとはいえ、およそ260度に達すると劣化し始めて350度以上になると分解します。このときに発生する物質によって、人間の身体にはインフルエンザのような症状を引き起こす可能性が高いとされています。
また、この物質でコーティングされた調理器具では、油やバターが200度で焦げ始めて煙が出てきます。実は、ウィンナーなど少量をフライパンなどで焼いたり揚げるのは、空焚きと同じ状態のため、高温になります。
すると、PTFEが劣化し、毒悪性物質を発生させる可能性があります。この毒悪性物質は本当に恐ろしい物質のようで、微量であっても鳥が死んでしまうほどの毒性と言われています。
同じ空気を吸っている私たち人間の身体に、悪影響がないはずがありませんね。
いちばん重要なのは、PFOA、PTFEは環境破壊物質として、ストックホルム条約で規制対象物質に指定されています。ただの環境破壊物質ではなく、残留性有機汚染物質なのです。
これによって、今後は国際的にPFOA、PTFEの製造及び仕様の廃絶に向けた取り組みが進められます。EU圏内では、PFOAが含有されるPTFEの製造が規制・禁止される方向にあります。
なのに、日本ではごく当たり前のように、製造・販売されているのは不思議でなりませんね。いずれ、時間の問題で日本でも禁止されます。
このように、家事で慌ただしくしている私は、これらのことを気に留めず、バリバリ強火で調理していたので恐ろしいですね。
参考文献


この事実を知ってから、鉄やステンレスの調理器具を使い始めました。おすすめは、「GreenPan」です。安心・安全のおすすめのフライパンです。
さらに、安心・安全・味も良い鉄製フライパンもおすすめ。
鉄製は、なんといっても長持ち度抜群です。値段もお手頃で、鉄製で調理することで鉄分を摂取できる優れもの!テフロン加工でないので有害物質を含まず、身体に優しいフライパンです。
まとめ・陰嚢湿疹を引き起こす原因 PTFE・PFOA
以上、陰嚢湿疹について見てきました。
陰嚢湿疹の症状改善にあらゆる方向からアプローチしてきましたが、思いもよらないところにたどり着きました。
調理器具を変えてから1カ月、現在息子の陰嚢湿疹の症状はほとんどありません。あの、猛烈な痒みやジュクジュクから解放されたのです。
これは、あくまでも私自身の体験であり、その体験を通しての結果として参考にしていただきたくご紹介しました。さらに詳しくは、ご自身でも一度調べてみてください!
陰嚢湿疹、お医者さんも原因をはっきりと言ってくれないつらい疾患。陰嚢湿疹に悩んでいる人のお役に立てたら幸いです。
次回は、陰嚢湿疹の症状改善に大きな助けとなった漢方についてお伝えしたいと思います。
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